はりきゅう・マッサージは多くの方に愛されています 古くから親しまれているはりきゅう(鍼灸)マッサージ。体が楽に、そして気分も爽快になるのはどうしてでしょうか。 ここでは、その鍼灸・マッサージの特徴と具体的な治療効果について疑問に答えていきます。

目次

最初のはなし

Q1. 鍼灸・マッサージはいつごろから行われていますか。

鍼灸・マッサージの理論や技術は、何と2000年前には、中国を中心とした地域で学問として完成していて、東洋医学または伝承医学と呼ばれています。

日本では、1500年前から開国後の近代化が始まるまで、人々の疾病の予防と治療は東洋医学が支えて来ました。

Q2. 東洋医学の特徴を教えてください。

まず、自然現象や体内の変化を一体として考え、「陰陽」や「五行」の理論で患者さんの状況を全体的に捉えます。そして、鍼灸や指・手で全身のツボを刺激することで、体が持つ「気」というエネルギーをコントロールする点が特徴と言えます。

東洋医学では、病が起こる原因として、精神的なストレスが大きく関わると考えています。

Q3. 西洋医学の登場で東洋医学はどのように変わりましたか。

明治時代以降は、欧米の文化と共に、痛み止めや手術療法などに代表される西洋医学が、東洋医学に変わって現代医学の中心的存在となって来ました。

そのような中、鍼灸・マッサージの生体反応の研究が進み、治療効果に関する症例も多数報告され、東洋医学も西洋医学的な論点で研究されるようになりました。

Q4. 鍼灸・マッサージを行うにはどんな資格が必要ですか。

医師以外が、鍼灸・マッサージを実践する場合、はり師免許、きゅう師免許、あん摩マッサージ指圧師免許が必要となります。

私たち鍼灸師・マッサージ師は、3年間の養成学校を卒業し、国家試験に合格した後、厚生労働大臣よりこれらの免許が与えられたわけです。

Q5. 鍼灸師・マッサージ師はどのようなことができますか。

治療院を開業したり、患者さんのご自宅に訪問して治療を行ったり、医療保険を利用して治療を継続的に行ったり、老人保健施設で機能訓練に当たったり、選手のスポーツトレーナーなどになることができます。

医療の一翼を担う者として、私たち鍼灸師・マッサージ師は、役割を果たすべく日々研鑽を積み、患者さんの治療に当たっているところです。

ちなみに、東洋医学で取り扱う漢方薬の処方について、日本の医療制度では鍼灸師・マッサージ師が取り扱うことはできません。